インドであった怖い話~旅行会社連行編~

インドであった怖い話~旅行会社連行編~

海外に行くと日本では考えられないことが起きる場合があります。

「日本の常識は世界の非常識」という言葉もあります。

今まで行った国のなかで一番衝撃的だったのはインドです。

今日はインドであったちょっと怖い話を紹介します。

序章

私はパッケージツアーがあまり好きではありません。

あらかじめプランが決まっていると息苦しさを感じてしまいます。

最近は航空券とホテルだけ予約して、あとはノープランという旅行が多いです。

 

ときは2015年8月。

転職を控え2年ぶり5度目の夏休みを満喫していた私は、海外旅行でもしようかと思い立ちました。

行き先はインド。

世界地図に向けてダーツを投げたらインドにヒットしました。

旅立ち

当時私は名古屋に住んでいたため、セントレアから香港経由でインドに向かうことにしました。

香港経由のキャセイパシフィックが一番お値打ちでした。

 

香港までは順調でした。

一緒に旅行に行った、大学時代の悪友O氏もマンゴープリンを食べてご満悦でした。

まさかこの後に悲劇が待ち受けていようとは……

 

香港からインドへは夜便で、ニューデリーへの到着は深夜です。

格安航空券のため致し方ありません。

トラブル発生

インドがやばい国というのは知っていました。

旅行者のトラブルも頻出しています。

 

発展途上国で辛いのは、空港から市街地への移動手段が車になることです。

インフラの整備が進んでいないため、タクシーで移動せざるを得ません。

予約しているホテルまでタクシーで向かうことにします。

流しのタクシーを拾うのはさすがに危険すぎるので、空港のカウンターでタクシーを手配してもらいます。

オフィシャルなタクシーなら安心と考えていました。

 

運転手は陽気な兄ちゃんです。

歌を歌ったり、私の腕時計を盗もうとしたりとにかく落ち着きがありません。

マリオカートみたいな勢いで車を追い抜いていきます。

ちなみに車はこんな感じです。

インドのタクシー

この車の方がきれいかもしれません。

窓は手動ですが、壊れていて閉まりません。

 

しばらくして兄ちゃんは「今日はインドでお祭りがやっている。君たちが泊まろうとしているホテルの地域は閉鎖されているんだ。どうするんだ?俺が案内してやるよ」と訳のわからないことを言い出します。

 

「とにかくホテルまで行ってくれ」とお願いしても、あーだこーだ行って全く言うことを聞いてくれません。

 

そのうち「俺の言うことを聞け!」とキレ出します。

 

カオスです。

そうこうしているうちに、旅行会社に連れていかれます。

 

ガタイがいい髭のおっさんが2人でてきました。

「君たちの泊まるホテルは閉鎖されている。ニューデリーはお祭り中で治安が悪い。ニューデリーに泊まるのは危険だ。ジャイプル(ジャイプール)に行った方がいい」

 

ニューデリー近郊の旅行ツアーをごり押ししてきます。

ホテル閉鎖と嘘をつき代替案をねじ込むのが手口のようです。

 

現在の時刻、深夜の1時です。

だんだん疲れてきました。

 

話し合いは平行線です。

相手もイライラしてきています。

 

下手に激高させてナイフなんか出てきたらたまりませんので、必死で落としどころを探します。

 

結局、旅行会社が提携している近くのホテルに泊まることになりました。

幸い怪我はありませんでしたが、高い授業料となりました。

 

このようなトラブルは多発しているようです。

注意喚起しているサイトもたくさんあります。

 

日が暮れてからの移動はトラブルの元ですね。

インド旅行される方は十分ご注意ください。

敗因

今回の敗因は、ネット環境がなかったことが大きいです。

深夜で土地勘もなかったため、連行された旅行会社の場所がどこなのかもわかりませんでした。

近くに駅や信頼できるホテルがあれば脱出できた可能性もあります。

Google Mapが使えていたら状況はだいぶ好転していたと思います。

手持ちの武器は「地球の歩き方」のみでした。

他に情報収集する手段もなかったため、身の安全を優先してぼったくりのホテルに泊まらざるを得ませんでした。

対策

おすすめは「SIMフリーのスマホ + 現地SIM」です。

一番安く、手軽にネット環境が手に入ります。

Amazonで買うこともできますし、現地の空港でも売っています。

現地で買うと設定までしてくれます。

 

先日、ロシア旅行に行ってきたのですが、現地SIMが大活躍でした。

現地SIMはかなり安いです。

10日間使えて1,500円くらいでした。

日本でWi-Fiを借りて持って行くよりも安い場合が多いです。

Google Mapと翻訳アプリで何度か命拾いしました。

 

ネット環境があるというだけでも精神的にだいぶ楽になります。

海外では気を張っているので疲れやすいですからね。

余計なところで消耗しないようにするのが良いです。

あとがき

インドは不思議な国でした。

タクシーのトラブルの他にもいろいろ衝撃でした。

道路に信号機はなく、常にクラクションが鳴り響いている。

駅で切符を買ってもおつりをくれない。

線路にバナナの皮を捨てる。

などなど。

 

サッカーの日本代表をみているとよく感じるのですが、世界で戦っている人は本当にすごいと思います。