税理士として独立してから、インターネットの世界に個人情報を開示するようになりました。ブログをやり始めたのも、独立してからです。
私は個人情報を開示することに否定的な考えを持っていましたが、独立後は一転し、積極的に開示を行っています。
なぜなら個人情報の開示はフリーランスの宿命だからです。
今回は、個人情報についてどのように考えているのか書いていきたいと思います。
個人情報を公開することは怖い?
先日、Twitterを開設しました。→@nishimuratax
今更Twitterかよと思われるかもしれませんが、1年前の私からすればTwitterをやるのは考えられない事態です。
私は、独立するまでSNSにほとんど関心がありませんでした。TwitterもFacebookもInstagramも何一つやっていませんでした。ブログについても独立前はやったことがありませんでした。
なぜやっていなかったのかというと、個人情報をインターネットの世界に発信することに抵抗があったからです。
SNSに気乗りしなかった一番の理由は怖さです。自分自身の個人情報を公開することに怖さを感じていました。
一度インターネットの世界に情報を公開してしまったら、二度と消すことはできません。
世の中何が引き金になるか分かりません。変なトラブルに巻き込まれたくありませんからね。独立していなかったら今もやっていなかったでしょう。
企業ではコンプライアンスは最優先事項になっています。情報の管理については年々厳しくなっています。
個人情報を漏洩しようものなら大騒ぎです。一瞬にして信用力を失います。
何度もコンプライアンスの研修を受けてきたので、個人情報は怖いという意識を植え付けられていたのかもしれません。
なぜSNSをやり始めたのか
それではなぜ気乗りしなかったSNSをやり始めたのでしょうか?
答えは、独立して仕事をしていくようになったからです。独立して活動していく以上、情報を公開して多くの人に自分の存在を知ってもらわないといけません。
税理士として独立後の最初の仕事は、情報公開していくことです。
SNSは怖さもありますが、影響力は計り知れないので、上手く使えば非常に効果的なツールになります。しかもコストはかかりません。
私は独立してから決めていることが一つあります。良さそうと思ったことはとりあえずやってみるということです。
ひとりで仕事をしているとすごく身軽です。上司の承認をもらう必要はありません。稟議を書く必要もありません。
せっかくこれだけ身軽なのだから、まずはやってみればいいんです。効果がなかったら止めればいいだけですからね。
どこまで個人情報を公開する?
SNSを始めるとなると、どこまで情報を公開するべきなのかという悩みが生じます。
情報公開のさじ加減は、非常に難しいです。今も答えは出ていません。
良く分からないので、今のところ全ての情報を公開しています。顔写真、学歴、職歴、趣味などフルオープンです。
私は結構極端なところがあります。ちょっと前まで一切SNSをやっていなかったのに、やり始めた途端このありさまですよ。自分らしいと言えばそうなんですが。
人は何かしら共通点があると、親近感がわくものです。できるだけ多くの情報を公開した方が、共通点に結び付く可能性が高くなります。そのため、できる限り多くの情報を公開する方針を取っています。
税理士に問い合わせをするのは、一般的にはハードルが高いものだと思います。
ホームページを見て問い合わせしようかどうか悩んでいるときに、税理士の情報が何もなかったら一歩を踏み出すことができないと思います。
そんなとき、何かしら情報があれば不安を取り除くことができるはずです。顔写真があるだけでもイメージがわきますし、プロフィールがあれば何となく雰囲気もつかめると思います。
個人情報の開示はフリーランスの宿命
個人情報の開示は、会社員ではなくフリーランスとして生きていく者の宿命と考えています。知ってもらえないことには何も始まりません。
実際に、個人情報を開示して思うのは、人はそれほど他人の情報に関心がないということです。
ネームバリューのない一般人が個人情報を公開したところで、全くの無音です。世界は何一つ変わりません。
人に知ってもらうというのはそれほど難しいことなのです。
公開しすぎじゃないかと思うほど個人情報を公開するくらいで、ちょうど良いのかもしれません。