独立を後押ししてくれた3冊の本。顧問先ゼロで税理士事務所開業

独立の背中を押してくれた3冊の本

人はときに、人生に大きな影響を与える本に出会うようです。

2018年、私は33歳で独立し、税理士事務所を開業しました。

私の場合、勤めていた税理士事務所からのれん分けはありませんでした。親が税理士事務所を経営していたわけでもありません。

そのため、顧問先ゼロの状態で税理士事務所を開業しました。

 

独立が人生におけるターニングポイントになることは間違いありません。独立するには勇気がいります。

独立するにあたり自分の背中を押してくれた本がありました。

これから紹介させていただく3冊の本です。これらの本のおかげで今の自分があります。

(注)冒頭の写真では1冊足りませんが、電子書籍化(自炊)するにあたり裁断機で粉々になってしまったためです。

独立を後押ししてくれた3冊の本

ひとり税理士の仕事術

ひとり税理士の仕事術―雇われない・雇わない働き方 仕事も人生も楽しむ税理士
井ノ上 陽一
大蔵財務協会
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税理士の井ノ上陽一さんの本です。

井ノ上さんは「ひとり税理士」として、従来の税理士とは異なる働き方や生き方を実践されている方です。

税理士として独立している人や独立を目指す人向けに「税理士進化論」というメルマガを配信されています。

私は税理士受験生だった頃からこのメルマガを読ませていただき、将来税理士として独立する日を夢見ていました。

 

実際に会計事務所に就職し、税理士としての一歩を歩み出したのですが、正直なところ会計事務所での仕事や環境には失望しました。

会計事務所の労働環境は、お世辞にもいいとは言えません。

給料は安い。残業代はでない。労働時間は長い。人を育てる風土はない。人はすぐに辞める。

一言でいってしまえば、ブラックです。

しかもたちが悪いのは、業界の構造自体がブラックなのです。

 

一般的に会計事務所のビジネスモデルは、拡大路線です。

税理士事務所のおえらいさんが儲けるためには、たくさんの顧問先を獲得し、安い人件費で従業員を雇い、マージンをがっぽりいただくというのが王道です。

こういうビジネスモデルだからこそ先ほど上げた「給料は安い。残業代はでない。労働時間は長い。人を育てる風土はない。人はすぐに辞める。」という状況になってしまうわけです。

そんな絶望を感じていた時に、私はこの本に出会いました。

 

この本に書かれていたのは、拡大路線とは真逆の考え方です。

人に雇われない、人を雇わないという考え方を軸にした「ひとり税理士」という生き方です。

規模の拡大ではなく、影響力の拡大を目指していくスタイルを目の当たりにし、こんな働き方があるんだな、なんか楽しそうだなと感じました。

巻末付録に「独立を後押しするナインストーリー」という章があります。この章にはとてつもなく勇気をもらいました。

将来独立したいとは漠然と思っていましたが、具体的なビジョンは何一つありませんでした。そんな自分でもなんか独立できるような気がしてきました。

独立したら、会計事務所によくある訳の分からないしがらみに囚われず、自分の理想の生き方を目指すことができる。

税理士も捨てたもんじゃないな。一筋の光が見えたような気がしました。

関連記事>>>税理士資格のメリットは選択肢が増えること。合格すれば可能性が広がる

十人十色の「ひとり税理士」という生き方

十人十色の「ひとり税理士」という生き方
大蔵財務協会
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「ひとり税理士」として活躍されている税理士の方10名の生の声が書いてある本です。

実際に「ひとり税理士」として活動されている中で、どのように感じているのか、どのような生き方を目指しているのかが書かれています。

私はこの本を読んで、独立する最終的な決意を固めました。この本に出てくる方が皆さん魅力的で、私もそっちの世界に行きたくなったのです。

独立には良い面も悪い面もありますが、とにかく独立したくてたまらなくなりました。

もうどうしようもないですよね?

成功しようが失敗しようが知ったこっちゃありません。

俺は独立したいんだ!

独立するためにしなければならない50のこと

独立するためにしなければならない50のこと (PHP文庫)
中谷 彰宏
PHP研究所
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中谷彰宏さんの本です。税理士とは直接関係ありませんが、独立の心構えを教えてくれる本です。

中谷さんの文章は読みやすく前向きになれるのでとても好きです。

今まで何十冊と本を読ませていただきましたが、この本はその中でも特にお気に入りです。

この本がすごいのは、1997年に出版され20年以上経過しているにもかかわらず、内容が全く色あせていないことです。

具体的なノウハウは一切書かれていません。そこがまた良いです。

この本に出てきた言葉で、すごく心に残っているものがあるので、ご紹介させていただきます。

計画を立てて独立しようとする人より、クビになった人のほうが成功する。

この言葉の意味するところは、「独立してからの計画なんか立てずに、思い立ったらすぐに行動しよう。」ということです。

独立するのは、普通に考えたら会社員として働いていくよりもリスクがあります。

冷静になって考えだしたら、そりゃ独立するのは怖いですよ。

具体的に計画を練ってから独立しようなんて言っていたら、一生独立なんてできません。

独立するのに必要なのは小手先のテクニックではなく、マインドだということがよく分かります。

私はクビになって会社を辞めたわけではありませんが、定年まで会社員として働いていく生き方は到底できないと感じていたので、ある意味クビになったような心境でした。

この言葉には救われました。

本を読むことを心がけていきたい

本には作者の思いが凝縮されています。

本を買って読むだけで、普段お会いすることができない方や過去の偉人のさまざまな考えを知ることができます。

本の力は偉大です。本を読むことで、自分の世界を広げていくことができます。

独立すると会社員の頃とは違い、周りからあれやこれや言われることがなくなります。

そのため、主体的に情報を取りに行く姿勢が求められます。

なるべくたくさんの本を読むことを心がけていきたいです。

そして、今後も自分の頭をハンマーで殴ってくれるような本に出会えればうれしいです。

顧問先ゼロで税理士事務所開業

そんなこんなで、結局私は勢いで独立することになりました。

無謀にも顧問先ゼロで税理士事務所開業です。

独立時のリアルな声は、顧問先ゼロで独立した税理士が語る「独立時に感じる3つの不安要素」 になります。

独立直後の正直な気持ちは、希望が半分、不安が半分といったところです。

今まで、会社員という形でしか働いた経験がないので、フリーランスとして働いていく姿をまだ具体的にイメージできません。

独立してから何を言ってるんだという話ですが。

とは言え、未来に対して悲観はしていません。

全く根拠はありませんが、何とかなるような気がしています。

楽観主義者なんですかね。

 

目の前に広がるのは広大な大海原です。

希望を胸に新しい一歩を踏み出していきます。