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減価償却のメリットはキャッシュフローが有利になること

減価償却のメリット

会社員と個人事業主ではいろいろ違いがありますが、減価償却できるかどうかというのはかなり大きな違いになります。

減価償却という用語は、新聞なんかでも時々登場するので会計用語の中ではメジャーなものです。

でも、聞いたことはあるけど実はよくわからないという方も多いのではないでしょうか?

減価償却は、事業を行っていく上で重要な考え方になります。

減価償却ができると、キャッシュフローが有利になります。

今回は、減価償却ができるとどのようなメリットがあるのか確認していきます。

減価償却とは

そもそも減価償却とは何のことでしょうか?

wikipedia先生によると「減価償却とは、企業会計に関する購入費用の認識と計算の方法のひとつである。長期間にわたって使用される固定資産の取得(設備投資)に要した支出を、その資産が使用できる期間にわたって費用配分する手続きである」とあります。

何のこっちゃって感じですね。私も途中で読む気がなくなりました。

「減価」という文字からもなんとなく「価値が減っていく」というイメージは分かるのではないでしょうか。

ざっくり言えば、車のような資産を購入した時に、買った金額を経費にできるということです。

経費の仕方に一定のルールが決められているので、ルールに沿って経費にする必要があります。

 

減価償却のポイントは次のとおりです。

  • 資産を購入した時には一括で経費にはできない。
  • 資産が使える期間にわたって、少しずつ経費にしていく。
  • 資産が使える期間は、資産の種類ごとに会計のルールで決められている。

 

具体的に数字で確認した方がわかりやすいので、次の例を見てみましょう。

(例)

100万円の車を購入した。

車が使える期間は4年である。

 

計算式

100万円 ÷ 4年 = 25万円

 

100万円で購入した車は、1年目で全額の100万円を経費にすることはできません。

車は4年間使えます。なので、使える期間にわたって、少しずつ経費にしていくことになります。

毎年25万円ずつ、4年間にわたって経費にしていくことで、4年間トータルでは買った金額である100万円が全額経費になります。

 

車は4年間にわたって徐々に価値が下がっていくので、価値が下がった分を経費にしましょうという考え方です。

 

上記の例を会計用語を使うと次のようになります。

用語 上記の例の数字 意味
取得価額 100万円 買った時のお金
耐用年数 4年 使用できる期間
減価償却費 25万円 分割して経費にしたもの

 

減価償却費 = 取得価額 ÷ 耐用年数

 

なんとなくイメージはつかめたと思います。

減価償却するといいことあるの?

減価償却は会計のルールでしないといけないと決められているので、減価償却は嫌いだからやらないというわけにはいきません。

でも減価償却ってやったら何かいいことがあるのでしょうか?

 

減価償却のメリットは、キャッシュフローで有利になることです。キャッシュフローとは、手元にあるお金のことです。

減価償却をする場合としない場合では、同じ業績であっても手元に残る金額が変わってきます。

こちらも、数字で確認してみましょう。

 

(例)

減価償却を除いた会社の状況は以下のとおりです。

年間売上が100万円、経費が60万円、税率は40%

 

このデータに、減価償却費25万円を考慮する場合としない場合の2パターンで比較します。

 

A:減価償却を考慮しない場合

B:減価償却を考慮する場合

番号 項目 A(なし) B(あり) 説明
売上 100万 100万 売上はA、Bともに100万円
経費 60万 85万(60+25) Bは減価償却費分の25万円が増加
利益(税引前) 40万 15万 ③=①-②
税金 16万 6万 ④=③×税率40%
利益(税引後) 24万 9万 ⑤=③-④
CF 24万 34万(9+25) ⑥=⑤+減価償却費

CF:キャッシュフロー

 

減価償却を考慮するBの方が③利益(税引前)が15万円とAに比べて25万円少なくなっています。

減価償却は経費になるので、計上するとその分利益が減ります。

ですが、⑥CF(キャッシュフロー)の欄を見てみるとBの方が34万円と10万円多くなっています。

利益は減っているのに、キャッシュフローは増えている。これが減価償却の効果です。

 

車を買ったときに100万円払っているので、その時にお金は減っています。

でも、その後に経費にした減価償却費は会計上経費になるだけで、お金を払うわけではありません。

車の価値が減ったから経費にしただけで、お金は払っていませんよね。

 

会計の本では「減価償却の自己金融効果」と言った言葉で説明されているものです。

深く考えると難しいのでスルーしてください。

 

減価償却をすることでキャッシュフロー上有利になると覚えていただけたら大丈夫です。

会社員は減価償却できない

減価償却は、キャッシュフローに影響するのでとても重要です。

会社員の方も車を買って経費になったら税金が減っていいなと思いますよね。

でも会社員の方が個人で車を買っても減価償却はできないのです。残念ながら税金は減りません。

減価償却は、事業を行っている個人事業主か会社でないとできないのです。

現在の日本の税制では、会社員が節税する余地はほとんどありません。

最後に

減価償却について確認してきました。

言いたかったことは、減価償却ができるとキャッシュフロー上有利になるということです。

わかりやすさを重視したので、かなり省略した説明になっています。

もっと詳しく知りたい方はお近くの税理士に聞いてみてください。

参考になれば幸いです。