確定申告って税理士に頼んだ方がいいの?と疑問に思っている方へ。
断言しますが、確定申告は自分でやるよりも、税理士に頼んだ方がコスパはいいです。
目次
確定申告は税理士に頼んだ方がコスパはいい
確定申告をしなくちゃいけない。でも、お金はかけたくない。
このように考えている人は世の中にたくさんいます。
確定申告を税理士に頼むとなると費用がかかります。できることなら自分で確定申告を終わらせたいですよね。
でも本当に自分でやるのが正解なのでしょうか?
結論から申し上げると、費用対効果を考えると確定申告は税理士に頼んだほうがお得です。
そもそも、確定申告書って自分で作れますか?
これが確定申告書の様式です。
どこに何を書けば良いかわかりますか?
わかりませんよね。それが普通です。
誰でも簡単に確定申告書を作れるのであれば、税理士なんていう職業はいらないはずです。
税理士が存在しているのは、確定申告書はそう簡単には作れないようになっているからです。
頑張って勉強しながらやれば、確定申告書を作れるかもしれません。
でもコスパは圧倒的に悪いです。
これから確定申告を税理士に頼んだ方が良い理由について書いていきます。
確定申告を税理士に頼んだ方が良い理由
確定申告を税理士に頼んだ方が良い理由は、以下の通りです。
- 作業時間を短縮できる
- 間違えるリスクを軽減できる
- 納税額を減らせる
- 税理士が申告内容を保証してくれる
- 会計ソフトを買わなくて済む
作業時間を短縮できる
確定申告書は、そんな簡単には作れません。結構時間がかかります。
普段お仕事をされている方であれば、確定申告をするために休みの日に時間を割かないといけません。
下手をすると土日が確定申告だけで終わってしまいます。
確定申告は1年に1回です。毎年、確定申告をしていても、1年も経てば前回どのようにやったかなんて、普通の人は覚えていません。
やり方を思い出しながら作業していくのは、時間がかかるし、精神的に疲れます。
経理に慣れていないとかなり辛い作業です。
自分で確定申告をすれば、税理士に支払う報酬はかかりません。
しかし、その分膨大な時間を失うことになります。いわゆる機会損失というやつです。
確定申告を税理士に任せてしまえば、確定申告にかかる時間は大幅に短縮できます。
必要書類さえ準備すれば、あとは税理士がやってくれます。土日に確定申告に追われることはなくなります。
多少お金はかかっても、自分の時間を確保できるのは大きなメリットです。
間違えるリスクを軽減できる
税金は、毎年のように法律や取扱いが変わります。
税金のプロである税理士であっても、毎年の税制改正についていくのは大変なことです。
普段経理をやっていない人が、税制改正の内容を理解して確定申告書を作成するのは、ほとんど不可能です。
税理士は毎年、膨大な量の確定申告を行っています。
確定申告書を作るのは税理士の主要業務なので、当然ですが経験値は段違いです。
間違えやすいポイントについて熟知しています。
自分で確定申告をするよりも、税理士に任せた方が、間違えるリスクは圧倒的に軽減できます。
納税額を減らせる
税法には、いくつかある取扱いの中から一番有利な方法を自由に選べる場合があります。
納税額を減らすためには、いくつかある選択肢の中から、ベストなものを選ばないといけません。
税理士は、納める税金が少なくなるように様々なテクニックを駆使しています。
出来あがった確定申告書を見ただけではわかりませんが、水面下では複数の方法を比較検討して、最も有利な方法を選択しています。
場合によっては、税理士に支払う報酬よりも、納税額を減らせることもあります。
5万円の報酬を支払って、10万円税金が減るというのは、よくある話です。
自分で確定申告をしていると、有利な方法が他にあるのに気が付いていないケースが多いです。
複数の方法を比較検討できるようになるには、かなりの場数を踏む必要があります。経験がものをいう世界です。
納税額を減らしたいのであれば、税理士に依頼するのがおすすめです。
税理士が申告内容を保証してくれる
税理士に確定申告を任せると、税理士が申告内容を保証してくれます。
税理士が確定申告の代理を行うと「税務代理権限証書」という書類を確定申告書に付けて提出します。
税務代理権限証書があれば、税理士が確定申告書を作ったという証になります。
確定申告書の信頼性が上がるのです。
個人の確定申告であっても税務調査が入る場合があります。
税務署が税務調査のターゲットに選ぶのは、税務代理権限証書が付いていない確定申告書を提出している人です。つまり、税理士が作っていない確定申告書を提出した人です。
なぜ税務代理権限証書がないと税務調査が入りやすいかと言うと、税理士が作っていない確定申告書は、内容が間違っている可能性が高いからです。
税務署の調査官は成果を上げたいので、申告内容が間違っていて税金を取れそうな先を候補に選びます。
税務調査が入った際に、確定申告書を間違えていたことが発覚すると、ペナルティとして延滞税や過少申告加算税などが課されます。
申告内容が間違っていないか不安を抱えながら過ごすのは嫌ですよね。
安全を買うという意味でも、確定申告は税理士に任せるのがおすすめです。
会計ソフトを買わなくて済む
事業を行っている人であれば、経理をするためには会計ソフトが必要になります。
弥生会計なんかが有名ですね。
給与所得だけであれば会計ソフトは必要ありませんが、事業所得や不動産所得がある場合は、会計ソフトがないと現実的にはかなり厳しいです。
自分で確定申告をするとなると、会計ソフトを買うことになります。
会計ソフトは結構高いです。一番シンプルな安い会計ソフトでも1万円はします。
しかも、最新の会計ソフトでないと、今年の確定申告に対応していない場合があります。
最近であれば、消費税率が10%に上がりました。消費税率8%にしか対応していない昔の会計ソフトだと、今年の確定申告には使えません。
なんだかんだ毎年新しい会計ソフトに買い替える必要が出てきます。
会計ソフトのランニングコストを考えると、税理士に依頼してもたいして費用が変わらないこともあります。
無料相談では限界がある
確定申告の時期になると、税理士の確定申告無料相談会が開催されます。
せっかく無料で相談できる機会なので、無料相談会は有効活用した方が良いと思います。
しかし、無料相談会には限界があります。なんせ無料ですからね。お金を払って受けるサービスとは根本的に違います。
激混みしている無料相談会に並んでも、短い時間しか税理士の相談を受けることはできません。
税理士とは言え人間なので、必ずしも相性の良い税理士に担当してもらえるとも限りません。
無料相談会では、一般的な税務の取扱いについてのアドバイスまでで、具体的な計算には対応できない場合が多いです。
無料相談で確定申告書の作成までお手伝いできたらよいのですが、現実的にはなかなか厳しいです。
確定申告書まで作成してもらうには、税理士に報酬を支払って依頼する必要があります。
関連記事>>>税理士の確定申告無料相談会を有効活用する方法
時間と安全を買う
事業所得の確定申告であれば、税理士報酬は5万円からというのが一般的な相場です。(事業規模によって報酬は変わります。5万円は最低ラインです。)
正直なところ、確定申告が1回5万円というのは安いです。全然高くありません。
税理士は、専門知識をフル活用して確定申告書を作成し、なおかつ申告内容について責任を取ります。
確定申告を自分でやるよりも、税理士に頼んだ方がはるかにコスパはいいと思います。
経理に自信がないのであれば、時間と安全のためにも、確定申告は税理士に依頼することをおすすめします。