税理士試験を受験する上で必要になるのが「電卓とボールペン」です。
「電卓とボールペン」は、孤独な税理士試験を共に戦ってくれる数少ない仲間たちです。私は「電卓とボールペン」には強いこだわりを持っていました。
今回はどのように「電卓とボールペン」を選んだら良いのか解説していきます。
電卓を選ぶポイント
税理士試験の必須アイテムと言えば「電卓」ですね。そろばん使いの猛者以外は、電卓を使うことになります。
早速結論ですが、電卓はCASIOかSHARPの実務用のものを使うべきです。異論は認めません。
電卓は100均でも売っていますが、そんな安物と実務用電卓を一緒にしたら、実務用電卓様に失礼です。性能のいい電卓は、打ちやすさが全然違います。
税理士試験を受験するということは、会計のプロを目指しているということです。電卓くらい、いいやつを使おうではありませんか。
実務用電卓と言ってもそんなに高くないです。1万円もしません。
CASIOにはプレミアム電卓という3万円するイカれた電卓がありますが、普通の実務用電卓で十分です。
電卓界の2強はCASIOとSHARPです。他のメーカーも電卓を出していますが、正直イマイチなので、現実的な選択肢はCASIOかSHARPの2択になります。
CASIOとSHARPの電卓の大きな違いは「0」の位置です。CASIOは「0」の位置が左へ1つ飛び出していて「1」の下が「00」になります。SHARPは「1」の下に「0」があるテンキーと同じタイプになります。
どちらのタイプでも慣れたら影響はありません。好みの問題ですね。
CASIO派
私は、CASIO派です。「JS-20WK」というモデルを使っていました。私が受験していた頃はCASIOのフラッグシップモデルがJS-20WKでした。
JS-20WKは、電卓日本一に輝いた重原佐千子さんが使っていたモデルです。電卓早打ちのスペシャリストが使用していただけあって、性能面では非の打ちどころがありません。
電卓のサイズはジャストサイズで、タッチタイピングしやすいです。心地良い打鍵感で、音は静かです。打ち心地は、安物の電卓とは一線を画しています。
10年近く使用していますが、いまだに現役です。壊れる気配はありません。
電卓で何を買っていいか分からないという人は、JS-20WKを買っておけば間違いはありません。色のバリエーションも豊富で、かわいらしいピンク色の電卓もあります。
SHARP派
「0」の位置が「1」の下にないのは許せないという人には、SHARPの「EL-G37」がおすすめです。TAC生がよく使っているモデルです。
EL-G37も非常に打ちやすい電卓です。学校用電卓として簿記検定向けに開発されただけあって、税理士試験への相性も抜群です。
サイズ感、打ち心地、静音性など性能面は申し分ないので、自信を持っておすすめできるモデルです。
EL-G37は市販されていないため、TACの直販サイトか、TACの窓口で購入しましょう。Amazonは値段がちょっと高めです。
税理士試験はボールペンが必須
税理士試験を語る上で外せないのが「ボールペン」です。税理士試験では、解答用紙への記入は「ボールペン」を使う必要があります。青か黒のボールペンを使うことが義務付けられています。
消せるボールペンや修正テープ等は使用できません。修正するときは二重線で消して書き直すことになります。もちろんシャーペンで解答することもできません。
ちなみに公認会計士試験では、ボールペンの使用は必須ですが、修正テープ等を使って修正することが認められています。
税理士試験は記述式のため、大量に文字を書く必要が出てきます。特に税法科目には理論問題があるので、ひたすら文字を書きなぐることになります。
どのボールペンを使うかはかなり重要です。書きやすくて疲れないボールペンを選ぶ必要があります。
ボールペンを選ぶポイント
私は三菱鉛筆の「ジェットストリーム アルファゲル」を使っていました。
いろいろボールペンを試しましたが、税理士試験には「ジェットストリーム アルファゲル」が一番向いています。異論は認めます。
ボールペンなんて山ほど種類がありますが、どうやって選べば良いのでしょうか。
ボールペン選びのポイントは次の3点です。
- インクはゲルインク
- 太さが0.5mm
- 持ちやすさ
インクはゲルインク
ボールペンのインクには、油性、水性、ゲルインクの3種類がありますが、ゲルインクが断然おすすめです。
難しい話は置いておきますが、結論はゲルインクが一番書きやすいんですよ。
3つのインクを書き比べてみると分かりますが、ゲルインクは書き心地がなめらかで、非常に書きやすいです。さらに書いた文字が滲みにくいです。
ゲルインクは、油性と水性の特性の良いとこ取りをした万能インクなんです。本当にすらすら書けるので、書いていて気持ちが良いです。
太さが0.5mm
私は、ボールペンの芯を0.5mmに変えて使っていました。
もともとは0.7mmを使っていたんですが、0.7mmだと芯が少し太いです。小さい文字を書こうとすると0.7mmだと文字が潰れて読みにくくなることがあります。解答欄が狭いときは0.5mmの方が断然書きやすいです。
税理士試験は時間が足りない試験なので、ゆっくり丁寧な字で書く暇はありません。これでもかというくらい早いスピードで書きなぐっていくことになります。
字が汚くなってもやむを得ない面はありますが、最低限採点する人には読んでもらえるレベルにはしておかないといけません。
私の場合は0.5mmの方が、文字が潰れにくくなるので、0.7mmで書いたときよりも読みやすかったです。この辺は個人差があるかもしれないので、いろいろ試していただければと思います。
持ちやすさ
持ちやすさは主観的な問題ですね。グリップが細い方が良いとか太い方が良いとか、人それぞれ好みが分かれるでしょう。
私はジェットストリームが一番しっくりきました。
下書きにはシャーペンを使っていた
税理士試験では、解答用紙へはボールペンの使用が必須ですが、問題用紙や下書き用紙にはシャーペンを使っても問題ありません。私は、下書き用紙へはシャーペンで記入していました。
普段問題演習するときはシャーペンを使っていたので、ボールペンよりシャーペンの方が、安心感がありました。
時間のロスを考えると全てボールペンを使った方が良いのかもしれませんが、ボールペンだと書き直せないのでメモをするときは不便なんですよね。
部屋の大掃除をしていたら、簿記論を受験したときのメモ用紙が発掘されたんですが、見てみるとこんな感じでした。
シャーペンでメモが取られています。それにしても字が汚いですね。それだけ時間に追われていたということです。ちなみにシャーペンは、ドクターグリップを使っていました。
まとめ
電卓とボールペンは、気に入ったものを使っていると勉強するときのやる気が上がるものです。お気に入りのアイテムを見つけていただければと思います。
電卓なんてそうそう壊れないので、税理士になってからも使っていくことができます。長い付き合いになるので、良いものを買っておきましょう。