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会計事務所1年目の人へのアドバイス。仕事を教えてくれないときの対処法

会計事務所1年目の人へのアドバイス

会計事務所で働き始めたけど、自分はこのまま会計業界でやっていけるのかな?と不安を感じている会計事務所1年目の方へ。

税理士試験の勉強をしているし、科目合格もしている。だけど実務は全くできないし、何をしたらいいのかも分からない。数年前の自分自身がまさにその状態でした。毎日が不安でした。

そんな過去の自分に、未来からきた税理士の自分がアドバイスを送ります。

会計事務所では仕事を教えてくれない

会計事務所というところは、一般企業と比べると特殊な環境です。おそらく皆さんも会計事務所に就職して戸惑っていることと思います。

会計事務所では基本的に仕事のやり方は教えてもらえません。人を育てる文化というものが著しく欠如しています。

大企業の新人研修とは違い、会計事務所では一から研修を行って指導してくれることはまずありません。研修どころか業務マニュアルすらありません。特に引き継ぎがないまま現場に放り込まれることも多いです。

私は、大学卒業後に銀行に入りましたが、最初の1ヶ月間は丸々新人研修でした。新人研修が終わり、営業店に配属されたあとも四半期に1回は1週間単位の集合研修がありました。名刺の渡し方から銀行融資の考え方に至るまで、研修は非常に充実していました。

こんなにお金をかけてまで研修するものなのかと戸惑うくらいでした。大企業は恵まれています。

幸か不幸か、会計事務所に入ってしまった以上、現実を受け入れるしかありません。苦しいと思いますが、現場で揉まれることで実力はつきます。研修なんか受けていても実力はつきません。

会社員として組織で働いている以上、仕事で失敗したとしても新人が責任を取る必要はありません。ミスをしても影響はありません。

いろいろ試しながらやっていけば大丈夫です。どんどんミスしていきましょう。ミスしても出来ないことをさせたマネジメント側の責任と思っておけば良いです。前向きにがんばっていきましょう。

1年間のスケジュールを把握する

仕事が不安になるのは、何をしたらいいのか分からないからです。

会計事務所1年目の人にとって一番大切なのは、1年間のスケジュールを把握することです。

税務は、この時期にはこの仕事をしなければいけないというのが決まっています。

会計事務所の仕事のサイクルは1年です。会計期間は1年なので、ルーティーンの業務は1年単位になります。

1年目は、どの時期になんのイベントがあるのか、仕事をしながら覚えていきましょう。

例えば、個人の確定申告は3月15日までに申告・納付が必要です。法人であれば、決算日から2ヶ月以内に申告・納付が必要です。12月は年末調整、1月は償却資産と法定調書を行うといった感じです。

1年間、会計事務所で働くと、どういう仕事をどのタイミングでしなければいけないのか、だんだん分かってきます。

1年目の経験が2年目のベースになります。2年目になると、そういえばこの時期はこの仕事をやったなという記憶を元に、前年の資料を見ながら仕事ができるようになります。

3年目になると、この時期にはこの仕事をしなければいけないから事前に準備が必要だなと、先回りして仕事ができるようになります。

1年目が一番大変です。覚えることが多いので、精神的にかなり疲れると思います。1年間乗り切ったら自信を持ってください。あなたは他の人の3倍のスピードで成長しています。

過去の資料を見て勉強する

会計事務所では、基本的に先輩が仕事を手取り足取り教えてくれることはありません。自分で勉強して仕事を覚えていく必要があります。

仕事を覚えるのに一番効果的なのは、過去の資料を見ることです。前年の会計データや申告書の控えをみて勉強するのが、一番実力が付きます。

実際の申告書は、生の教材で密度が濃いです。本屋で買ってきたテキストとは訳が違います。

時間があるときは、過去のデータをパラパラ見ておくようにしましょう。これはどういう処理をしているのだろう、なんでこんな処理をしているのだろうと考える癖をつけると成長が早いです。

業種や規模、業績など違った切り口で見ていくと、いろいろ発見があるはずです。

1年目は過去の資料を見て同じように調書を作成していくのでかまいません。

過去のやり方をそのまま真似して仕事をしていけば、とりあえずは何とかなります。

調べる習慣をつける

分からないことは自分で調べる癖をつけましょう。

税理士といっても全ての税目に精通している人はいません。税理士でも知らないことは山ほどあります。

税理士の強みは、知らないことを聞かれても、あとで調べれば答えられることです。税理士は、調べ方が飯のタネです。

どういうふうに調べたら答えに辿り着けるかを知ることが大切です。調べるスピードが上がれば、仕事のスピードは自ずと上がっていきます。この情報が知りたいときは、あの本を見れば良いという知識を増やしていくのがポイントです。

税務上の処理を行うときは、なるべく条文に立ち返って処理を確認するようにしましょう。税務の実務は、税法に基づいて処理を行っていきます。条文の表現は分かりにくいので慣れが必要です。

1年目だと、条文を参照して仕事を行う機会はそれ程多くありませんが、将来的には必要になります。早いうちに条文に慣れておくとあとで楽になります。

質問の仕方に注意する

分からないことは、まずは自分で調べるのが基本ですが、それでも分からなければ人に聞くしかありません。

人に質問するときは、質問の仕方に注意しましょう。1から10まで教えてくださいという聞き方はNGです。

効果的な聞き方はこんな感じです。

(例1)

〇〇について調べたくて、この本を読んでいるのですが、どうも調べ方が悪い気がします。〇〇について調べるときは、Aさんはどのように調べているのですか?

(例2)

条文には〇〇と書いてあり、このように解釈すると考えているのですが、考え方は合っているでしょうか?

調べられるところまでは自分で調べたという姿勢が見える聞き方が大切です。実務では、結論だけでなく、なぜそう考えるのかという根拠が重要になります。結論だけ聞く聞き方は嫌われるので注意しましょう。

税理士の繁忙期はみんな忙しく働いているため、職場の空気がピリついています。気軽に質問できる雰囲気ではないかもしれません。

私自身、周りの人に聞いたり相談したりするのは苦手でした。しかし、一人で悩んでいても先へ進めません。悩んでいる時間はもったいないので、少し調べてダメだと思ったら人を頼りましょう。

税理士試験の勉強が最優先

これまで仕事について書いてきましたが、一番大切なのは一年でも早く税理士に合格することです。一生無資格職員でもいいというのなら、それでもいいですが……。

税理士試験に合格したいのなら、はっきり言って仕事は二の次です。そんなに甘い試験ではありません。毎日定時で帰って勉強しましょう。

周りから何を言われようが関係ありません。誰もあなたの人生に責任など取ってくれません。

関連記事>>>税理士試験に合格するための心構え

会計事務所職員の待遇は決して恵まれているとは言えません。税理士に合格すれば可能性が広がります。税理士に合格して道を切り開きましょう。

会計業界で長く働いていくには、自分で道を切り開いていく覚悟を持つことが必要です。