試験本番になると緊張してしまい、普段の実力が発揮できないとお悩みの方へ。
試験本番に強くなるためにはコツがあります。
自分の心がけ次第で確実に本番に強くなることができます。
今回は「試験本番に強くなるためのメンタル術」についてお伝えします。
目次
緊張するのは悪いことではない
緊張のあまり頭が真っ白になり、試験本番で実力を発揮できなかった。このような経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
がんばって今まで勉強してきたのですから、本来の実力を発揮できずに落ちてしまうのは悔しいですよね。
そもそもどうして試験本番になると緊張してしまうのでしょうか。
合格できる可能性があると感じているからこそ緊張してしまうのだと思います。
誰でも合格できる試験であったり、はなから合格する見込みがゼロだったりしたら緊張なんてしません。
このように考えてみると試験本番で緊張することは決して悪いことではありません。
がんばって勉強してきたのであれば、緊張して当たり前なのです。
むしろ緊張しない方が問題です。本当に今まで真剣に勉強してきたのかと問いたいくらいです。
緊張すること自体はたいした問題ではありません。
問題になるのは、緊張感をプラスの力に変えることができるかということです。
緊張感をプラスの力に変える
私は試験本番に強いタイプです。
なぜなら緊張感をプラスの力に変える術を会得しているからです。
自分は本番に強いと洗脳するために、普段から思い込むようにしているという面もあります。
私はもともと試験本番に強かったわけではないのですが、受験を重ねるにつれて次第に緊張感をコントロールするコツがわかってきました。
高校入試、大学入試、大学編入、大学院入試、税理士試験と今までかなりの数の受験を経験してきました。
受験に関してはベテランです。
世の中には試験本番に弱いというタイプの人が一定数存在します。
合格ボーダーラインぎりぎりの実力しかなくても、周りで勝手にこけてくれる人がいるので、案外合格できてしまうのです。
模試で結果が良くなかったとしても諦めるのはもったいないです。
これから私が普段心がけている「緊張感をプラスの力に変える」コツをお伝えしていきます。
ルーティーンを決める
イチロー選手は打席に入る際、毎回同じ動作を行っていました。
屈伸する姿やバットを立てて構える所作は皆さんもご存知のことでしょう。
イチロー選手は事前準備に関して徹底的にこだわっていました。
打席どころか、翌日のゲーム開始時間から逆算して、寝る時間、起きる時間、食事の時間など全てのスケジュールを決めていました。
ここまでする必要はないですが、ルーティーンを決めておくことは試験においても非常に大切なことです。
試験において最も大切なことは、普段解いているやり方と同じ方法で問題を解くことです。
たまに試験本番になると急にいつもと違う解き方をする人がいますが、絶対にやめた方が良いです。
本番に弱い人の典型的なパターンです。安定して実力を発揮することができなくなります。
試験本番に強くなると言っても、試験本番で普段以上の実力が出るなんてことはありません。
100%の力を出せるというのが、試験本番に強いということです。
試験本番で100%の力を出すためには、普段から本番を想定して問題を解いておく必要があります。
問題を解く順序、時間配分、下書き用紙の書き方などは、事前に試験問題を研究して対策を立てておかないといけません。
同じ実力の人であっても、事前準備ができているかどうかで試験本番の出来に大きな差が出ます。
それでも緊張するんだけど…
そうは言ってもやっぱり本番になると緊張で頭が真っ白になってしまうという人がいるかもしれません。
そういう人はずばり実戦経験が不足しています。
普段から自分を追い込むトレーニングをしていないのでしょう。
問題を解くときに時間を計っていますか?
時間をかけてゆっくり解く練習しかしていなければ、本番中に頭が真っ白になっても無理はありません。
だってそんなトレーニングしてないんですもの。
効果的な練習方法は、時間を計って問題を解くことです。
さらに効果的なのは、時間設定を厳しめにすることです。
限られた時間でいかにして部分点を積み上げるかというトレーニングをしてみましょう。
完璧に解くのではなく、部分点を取りに行く解き方をマスターすることが目的です。
このトレーニングをしておくと、追い込まれたり緊張したりしているときに非常に役に立ちます。
実際問題、試験本番で完答することは難しいです。
試験とは、部分点をかき集めてなんとか合格点を目指すものです。
高地トレーニングのつもりで、時間を計って問題を解く練習をしてみましょう。
最後の1秒までやり抜く
難関試験になってくると最後の3分で勝負が決まります。
残り3分でどれだけ点数を積み上げられるかにかかっています。
冗談抜きで1点取れるかどうかで合否が分かれます。
残り3分になると精神力の勝負です。
合格したいという気持ちが強い人のもとへ点数が転がり込んできます。
最後の1秒まで絶対に諦めてはいけません。
奇跡を起こすためには最後の1秒までやり抜くことが必要です。
完全に精神論ですが、本番に強い人は最後まで食らいついています。
休憩時間の過ごし方
休憩時間をどのように過ごすかで合否が分かれることがあります。
休憩時間の過ごし方は非常に大切です。休憩時間の過ごし方を間違えると、足元をすくわれます。
一番やってはいけないのは、終わった試験のことを考えることです。
終わった試験のことをいくら考えても点数は増えません。
むしろ間違った問題のことが気になって、次の試験のモチベーションに影響します。
答え合わせをするなんてご法度です。答え合わせは全ての日程が終わるまでしてはいけません。
自分で答え合わせをしなくても、空気の読めない周りの受験生が、終わった試験のことを話し出すことがあります。
こういう人と付き合ってはいけません。百害あって一利なしです。
耳栓をして周りの雑音をシャットアウトすることをおすすめします。
休憩時間は、脳のリフレッシュに当てるなり、次の科目の要点を確認するなり、建設的な時間にしましょう。
試験直前のコツ
試験直前までにやっておくべきことをご紹介します。
会場の下見
今まで行ったことのない会場で試験がある場合は、事前に会場を下見しておくことが必要です。
なぜ確認が必要なのかというと、アウェー感をなくすためです。
これはマストです。必ずやっておきましょう。
確認すべきポイントは次の事項です。
- 会場までのルート
- 試験会場の建物
- 室内に入れる場合は実際に中に入って確認
- トイレの場所
遠方の会場であれば、前日入りしてでも見ておかないといけません。
サッカーのワールドカップ予選なんかを観ていると痛感するのですが、アウェーで本来の実力を発揮するのは非常に大変です。
中東チームとのアウェー戦なんて、めちゃくちゃ厳しい戦いになります。強靭なメンタルがないと雰囲気に飲まれて実力の半分も発揮できません。
埼玉スタジアムで試合をするのとは難易度が全く違います。
試験であっても同じことです。
慣れているホームの会場で受験した方が、得てして良い結果が出やすいです。
一度会場を下見しておくだけでもアウェー感はかなり軽減できます。
時間に余裕を持って行動
試験当日はいつもよりも時間に余裕を持って行動しましょう。
会場に早く着きすぎるくらいの感覚で大丈夫です。
会場まで遠い場合は、会場の近くに前泊するのもありです。
私は税理士試験を受験したとき会場まで1時間半かかるので、会場まで徒歩3分のホテルに前泊したことがあります。
試験当日は試験以外のことで神経をすり減らしてはいけません。
100%の状態で試験に臨めるように段取りすることが大切です。
体調管理
試験本番が近づいてきたら、勉強よりも体調管理を優先させます。
一夜漬けでなんとかなる試験ならともかく、難関試験であれば前日にあがいても手遅れです。
下手に勉強するよりも、スーパー銭湯に行ってリラックスしてさっさと寝ましょう。
前日はしっかり睡眠をとり、頭がさえた状態で試験を受けた方が絶対に良いです。
実は体調管理について私には苦い経験があります。
話は高校受験まで遡りますが、中学生だった私は人生初の受験に臨もうとしていました。
本命校の前哨戦として、まずは滑り止めの私立を受験することになっていました。
ところが受験の数日前に私はインフルエンザに感染してしまったのです。
なんとか試験を受けられる状態まで回復したので試験は受けに行ったのですが、薬で頭がボーっとして普段なら解けるはずの問題も全く解くことができませんでした。
人生初の受験はあえなく不合格になりました。
この後第一志望校に無事合格できたので事なきを得たのですが、中学生ながらに体調管理の重要性を痛感しました。
それ以来インフルエンザの予防接種はちゃんと受けるようにしています。
大事な試験前はいろいろ気をつけていることがあります。
1週間前から禁酒です。ケガをしそうな運動もNGです。生ものも口にしません。試験が終わるまでの辛抱です。
体調を崩して1年棒に振るのはもったいなさすぎます。
体調管理だけは本当に気をつけましょう。
まとめ
今までの自分の経験をもとに、試験本番に強くなるためのコツをお伝えしてきました。
一言でいってしまえば、事前準備が大切ということです。
事前準備は本当に侮れません。事前準備に気を配っている受験生はそれ程多くありません。
そのため、事前準備をしっかり行えばかなり有利な戦いができるのは間違いありません。