平成30年度第68回税理士試験合格発表について思うこと

平成30年度第68回税理士試験合格発表について思うこと

本日、平成30年12月14日は、第68回税理士試験の合格発表でした。

国税庁HP「平成30年度(第68回)税理士試験結果」に結果が掲載されています。

合格された皆様、本当におめでとうございます。美味しいものでも食べて盛大にお祝いしてください。

税理士試験合格発表

私が税理士試験に合格したのは、もう4年も前になりますが、朝の8時から国税庁のHPにアクセスし、キーボードのF5を連打していたことを今でも鮮明に覚えています。

仕事の昼休みに官報を買いに行ったとき、見知らぬおじさんに合格おめでとうと声をかけてもらえた時はうれしかったです。

それにしても税理士試験は、合格発表までの期間が長いですよね。税理士試験が行われるのは8月です。4か月も待たされるわけです。

こんなに合格発表まで時間がかかる試験は他に聞いたことがありません。いくら何でも長すぎます。

私は最後に税理士試験を受けたとき、予備校が発表している合格ボーダーラインよりも10点ほど点数が高かったので間違いなく合格していると思っていましたが、それでも合格発表まではずっと不安でした。

ボーダーライン付近だと、もやもやしたまま4か月間過ごさないといけません。合格にせよ不合格にせよ、さっさと結果を教えてくれないと、気持ちを切り替えて先へ進みにくいです。

さて、税理士試験への不満はこのくらいにしておいて、今回の税理士試験の結果についてみていきたいと思います。

税理士試験の結果について思うこと

官報を見ていたら知っている名前もちらほらありました。本当に合格おめでとうございます。

今年の官報合格者数は672人と、前年比△123人になっています。受験者数が減っているので、合格者数が減るのは仕方ないかなと思いますが、だいぶ少なくなりました。

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科目合格者を含めた合格者の総数も4,716人(官報合格者数:672人、一部科目合格者数:4,044人)と過去最低とのことです。

昨今、会計事務所の就職状況は売り手市場になっています。合格者数が減少しているので、合格者の価値は以前よりも高まっているはずです。今回合格された方はかなり有利に就職活動を行えるのではないかと思います。

科目別の合格率は、どの科目も10%台前半となっています。例年並みといったところでしょうか。

前回の第67回は財務諸表論の合格率が29.6%と意味不明に高く、ボーナスステージのような感じでしたが、今回はそういったこともなく、いたって普通の結果のように思われます。

法人税法の合格者数は約500人ですか、つくづく思いますが厳しい試験ですね。もう一度税理士試験を受験しろと言われても、合格する自信はあまりありません。

今回官報合格者の中で41歳以上の方が247人となっており、官報合格者の37%を占めています。

合格者の年齢層を見ると、他の国家試験とは少し毛色が違うことが分かります。長年勉強をされてきたのかと思うと、本当に報われて良かったなと思います。

税理士試験は働きながら受験できるというメリットがありますが、受験が長期戦になりがちというデメリットがあります。

メリットとデメリットは表裏一体なので、一概に良いとか悪いとかは言えませんが、時間がかかるということは人生に与える影響は大きくなるので、怖い試験だなと思います。

 

何はともあれ合格された皆様、本当におめでとうございます。私も負けないように日々精進していきたいと思います。